この文章には映画本編のネタバレが含まれています。
観賞予定の方は映画観賞後にご覧ください。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」見てきました。
旧劇場版から大きく物語が変化した「破」のラストから素直に繋げてくることは
ないだろうなぁと思ってたけど、予想の斜め上どころじゃない風呂敷の広げ方だったw
詳しい方達が色んなとこで考察を繰り広げておられますが、そこまでの知識はないので
感想や疑問を率直にまとめたいなと思ってます。2回は見ないと理解できないかな。
というかそれ以上見てもわからない気もするw
■ 2029年
「破」直後からのスタートはないだろうなと思ってたけど、まさかの14年後。
冒頭はもう潔いほどの置いてかれっぷりだったw
地球の姿形もまるっきり変わってしまっていて、海も赤くまさに死の星。
中盤のカヲル君の説明までは劇中内のシンジ君とまったく同じ気持ちで
「一体なにがどうなってんだコレ」状態。
ここまでシンジ君に感情移入できたのは初めてかもしれないw
■ WILL-E(ヴィレ)
今回初登場の組織はWILL-E(ヴィレ)。ネルフとゼーレを潰すために作られた
組織のようで、かつてネルフに所属していたミサトさんやアスカ、
オペレーターのみなさんはこちらに所属。マリもこっち。
新キャラもたくさんいたなぁ。ギャルっぽい子いい感じ。
マヤは役職が変わってたみたいだけど、何よりあのキャラの変貌ぶりはなんだw
若い男と何があったってんだ・・・。
サードインパクト後にシンジ君を初号機からひっぺがしたのはミサトさんの判断?
扉を開く引き金になりかねないにも関わらず助けたのは、やっぱ昔の愛着が
あるからなのかな。辛辣にあたってても、チョーカーのスイッチは押せなかったし。
WILL-Eの母艦となるのは初号機のコアを使った「ヴンダー」。
エヴァに戦艦(?)が出てくるのは初だね。
衝撃だったのはトウジの妹サクラが登場したこと。ほんとに14年経ってんだ。
トウジやケンスケ、委員長たちが死んでしまったかどうかは
今の段階じゃ判断しかねますね。もし本当に死んでいたのなら
サクラはシンジに対してもっときつく当たるんじゃないかと思うし。
■ 式波・アスカ・ラングレー
前作ラストから予告編を見て、どうやって生きてたんだと思ってましたが
眼帯の下も含めて残念ながら今回は明かされず。
ビーストモードのときに眼帯光ってましたね。何か意味あるんだろうか。
アスカの口から発せられた情報で重要だと感じたのが「エヴァの呪い」。
不老不死というか、年をとらなくなる?エヴァのパイロットというより
サードインパクトによるものなのか?そのへんまったく謎。
アスカの容姿は変わってませんが、破の年齢からすると実質28才。
あとは人間のことを「リリス」って呼んでたとこかな。
その呼称を使っていたのは、使途のカヲル君だけだったが・・・。
■ 真希波・マリ・イラストリアス
マリは見た目も中身もほぼ変わらず。ノリもほとんど一緒。
出生や目的に触れるかと思ったけどこちらもノータッチ。
ただ先述のアスカの発言を加味すると、その正体に関するヒントが
散りばめられているようにも感じます。
①エヴァの呪いは容姿が変化しない ②鼻歌がすべて昭和の歌謡曲
③ゲンドウのことを「ゲンドウ君」と呼ぶ
ひょっとしたらゲンドウやユイと同世代、もしくは更に上の年齢かもしれない。
それと今回のレイに対する口ぶりも気になった。
「君のオリジナルはもう少し愛想が良かったよ」
破でレイとの直接的な絡みってなかったような気がする。
なんでオリジナル=ユイのことを言ってるのかなぁと思いました。
碇ユイ→綾波ユイに変更されてたことも関係あるのかも。
■ 碇シンジ
むごすぎる。今回はその感想しか出てこないw
サードインパクト後にシンジ君がどうなったのか直接の描写なかったなぁ。
ミサトとリツコの会話を聞いてると、初号機内で再構成された感じに
聞こえるけど、それがどういう意味なのかわからないな。
■ 渚カヲル
TVのときよりもホモ度アップしてたなー、いつ手を握るかとハラハラしたw
今回唯一シンジの味方であり、ラストへの原因となるキャラですね。
役割としては旧シリーズと同じなんだけど、シンジ君の境遇が
あんまりにもアレなので、彼がいてくれて良かったとすら思えてしまう。
カヲル君があんなに動揺してるのを見るのは初めてでしたね。
■ 綾波レイ
破までのレイではなく、綾波シリーズの一人。
魂は引き継がれてないみたいだけど、元のレイがまだ初号機の中にいるなら
今後どういう扱いになるかわからないね。てっきり今回やられてしまうと思ってた。
次作ではアスカ、シンジと行動を共にしてるはずだから、
どういう変化があるのか楽しみでもあります。
■ エヴァ13号機
シンジ君とカヲル君のダブルエントリープラグ。スパロボで精神コマンド
2人分くるなコレw 槍2本を使うから2人ってことね。
初号機に似てる理由は何だろうか。
■ その他気になった場面
一番印象に残ったのは、シンジと冬月の会話シーン。
この2人の絡みってのもレアなんだけど、旧と大きく違うのが
「シンジがユイの過去を知り、写真を見た」ということ。
このあとクローン綾波レイに対して見下した態度をとりだすシンジ君。
心のバランスをとるには、ああするしかなかったんだろう。
それからラストシーン。シンジとアスカ、そして綾波の3人。
巨大レイじゃないけど旧劇場版と同じ構図なんだよね。
あの続きって意味のオマージュなのかな。もしくはifという意味なのか。
■ 次回「シン・エヴァンゲリオン劇場版:||
最後の最後でヱヴァンゲリヲンからエヴァンゲリオンに戻ったw
これはどういう意味なんだろうなぁ。
お尻に付いてるマークは、楽譜で使われる「反復記号」と呼ばれるものでして、
ここまでを2回繰り返したあと終わるという意味です。
これはループ世界の示唆なのか、なんともエヴァらしい謎掛け。
そして予告で出た仮面ライダーWみたいなエヴァ、あれマジでやるのかw
ゲンドウさんの声がWドライバーなんでパロディやってくれてもいいけどもw
「アスカ!」「マリ!」ぜったいダブルエントリープラグだな。
というわけで、長くなりましたがヱヴァQ感想でした。
2回見に行く時間もお金もなさそうなんで仕方ないですが、一回見たぐらいじゃ
色々見落としあるなぁ。なんか特集本とか出てくんないかなー。
カタルシスを感じた「破」から一転、いかにもエヴァらしい映画になってます。
新劇場版シリーズを見てきた方にはぜひ大きなスクリーンで楽しんでもらいたいですね。
序盤のアスカ戦闘シーンなどアクションも見所満載ですよー!